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【CYJ選挙WEEK 第6弾:若者に知っておいてほしいこと】

更新日:2019年7月26日

明日はいよいよ参院選! なので今日は最後に、投票に行く前に特に若者のみなさんに知っておいてほしいことがある。


私たちCYJは気候変動、いわゆる地球温暖化の問題に取り組んでる。こんなことをしてるのは日本では本当に少数派で、あまり重要だと思われていないかもしれない。 実際、経済政策が環境政策よりも優先されるし、選挙で注目されるのも主に経済政策で、環境政策は影が薄い。


もちろん経済政策は今を生きる上で大切なこと。でも、実は気候変動は経済や企業活動、私たちの生活にも密接に結びついていて、今や将来に影響を与える。人間の生命活動の根幹の問題と言っても過言ではないくらいに。だから特に若者にとっては経済政策などと同等に重要視する必要がある。


気候変動の影響は例えば、


気候変動→気温上昇


→①熱中症などの健康リスク、暑さによる外出や運動の困難化(出勤や外回りなど)


→②異常気象→台風や豪雨などの災害の強大化・増加→復興にかかる費用の増加 →国の借

金の増加や増税の可能性


→③異常気象→災害の強大化・増加→サプライチェーン・物流の断絶、施設の損傷など→製造業・商業などの経営リスク


→④異常気象→農作物の収穫量の減少・品質の低下→食糧問題→食品系企業の原材料調達リスク


など。


そしてこの被害を少しでも抑えるためにはCO2などの温室効果ガスの排出を減らすことが必要になってくる。


でも、今回の参院選の争点にあまりなっていないことからも分かるように、今の大人たちはたいして問題にしないかもしれない。だって気候変動の深刻な影響が出るころにはもういないから。


でも私たち若者は違う。その大変な時代を生きて、それ以上ひどくならないように対策をしないといけない一番の当事者だ。今先延ばしにされたつけは全部私たちに回ってくる。負担を押し付けられることになる。


そのことをみんなに知っていてほしい。


なので、今回は環境・エネルギー政策に関する各党の意見のまとめと、注目してほしいポイントをまとめました。


自分の意見を考えるときの参考にしてほしいと思います。 ↓第1弾 詳しいマニフェスト比較の記事はこちら! https://www.facebook.com/climateyouthjapan/posts/2288211531213955?__tn__=K-R


<総おさらい>――――――――― ①削減目標 <論点>:「温室効果ガスの排出をどれだけ減らすか」 ・パリ協定:気温上昇2度未満(理想は1.5度未満)       今世紀後半に温室効果ガスの排出量実質ゼロ ・IPCCの報告書 :気候変動の被害を最小限にするには、  気温上昇は1.5度未満、2050年にCO2排出量を実質ゼロ

<各党の意見整理> ・2030年26%削減、2050年80%削減→自民党・公明党 ・2030年30%以上削減→国民民主党 ・2050年80%削減→社民党 ・2050年実質排出ゼロ→立憲民主党・共産党 ・明記なし→日本維新の会・れいわ新選組



②石炭火力 <論点>:「高効率にして使い続けるか、やめるか」 ・化石燃料の中では安価で採掘量も多い ・海外から燃料を調達、資源には限りがある ・化石燃料の中ではCO2排出量が一番多い ・高効率でも石炭火力は天然ガスの2倍のCO2を排出 ・新増設をすると今後40年間にわたってCO2を排出 ・CCS/CCUSなどのCO2を地球に戻す技術はまだ実用化に至っていない


<各党の意見整理> ・高効率化&CCUS→自民党・公明党・国民民主党 ・脱炭素社会の推進→日本維新の会 ・エネルギーの主力は火力→れいわ新選組 ・2030年石炭火力発電所全廃→立憲民主党

・新規計画を中止、既存の石炭火力も計画的に廃止→共産党 ・明記なし→社民党



③再エネ <論点>:「今後どれだけ増やすか」 ・パリ協定、IPCCの報告書の目標達成のためには、再エネ100%が必要 ・化石燃料とは違い、枯渇しない、持続可能なエネルギー ・国内に存在する自然のエネルギーを利用して発電  →①燃料費ゼロ(バイオマス除く)、②CO2排出ゼロ、   ③エネルギー自給率が向上→エネルギー安全保障につながる ・コスト面や、太陽光・風力は天候などによって発電量が変わることが課題 ・具体的な数値目標がないと、社会は目標達成に向かって動かない


<各党の意見整理> ・主力電源化→自民党・公明党  ・再エネ拡大→れいわ新選組 ・再エネ30%以上→国民民主党  ・再エネ40%→共産党 ・再エネ100%→立憲民主党・社民党 ・明記なし→日本維新の会



④原発 <論点>:「使い続けるか、やめるか」 ・発電時にCO2を排出しない ・他の化石燃料に比べて燃料が安価で安定供給ができる ・使用済み核燃料などの廃棄物処理や事故・災害時に関しては、将来にわたっての絶対の

 安全は保障できない ・再稼働を認めている党で、原発の新設をしないと明記していない党は原発新設の可能性 ・原発低減→原発を減らすが、将来も使い続けるということ


<各党の意見整理> ・原発依存の低減、再稼働を進める→自民党 ・新設は認めず、原発ゼロに。再稼働は(基準を満たせば)判断していく→公明党 ・脱原発依存体制の構築、原発再稼働責任法案→日本維新の会 ・2030年代原発ゼロ、新増設認めず、安全を得たもののみ再稼働→国民民主党 ・原発ゼロ基本法制定、新増設中止、必要性と避難計画のない再稼働は認めない

 →立憲民主党 ・原発ゼロ、再稼働中止、すべての原発から撤退→共産党・れいわ新選組



<編集後記> 今回CYJ選挙WEEKとして第1弾~第6弾までやってきたけど、やろうと思ったきっかけはささいなことで。


期日前投票しようと思って、直前に、ほんとに簡単にだけ各党のマニフェストとか見たけど、それだけでも各党言ってることが違っていて。ちゃんと選ばないと、自分が望まない方に社会が行ってしまうと思った。


私の1票だけでは何も変わらないかもしれないけど、こういうのは積み重ねだから、逆に私の1票が結果(未来の社会)を作ってるとも言える。


だから、ちゃんと意思表示をすることはやっぱり大事なんだと改めて思って、なので、みんなにも政策について意見があるなら、社会に対して思うことがあるなら選挙に行ってほしいなと思って今回政策比較の記事を書きました。(環境政策についてしかできてないけど…)


たしかに環境やエネルギー政策を重要視して選挙に行ってもらえたら本当にうれしいけど、まずは自分が少しでも関心のある政策についてだけでもちょっと調べて、自分の意見を表明しに投票に行ってほしい。 (参考:政党との相性診断や、環境政策以外も含めた政策比較 https://japanchoice.jp/


私たちの意見も書いてきたけど、それを押し付ける気はなくて、これをきっかけに、私たちの意見は解説や参考にして、環境・エネルギー政策に関しても自分の意見を持ってもらえたらと思う。


だから、トピック紹介やマニフェスト比較はできるだけ中立にしたつもり。


将来、「知らなかった、こんなことになると思わなかった」、では済まされないから、私たちが伝えられることは全部伝えていきたいと思う。


投票に行くことは自分たちの未来に責任を持つこと。投票に行かない人には、どんな未来になろうと文句を言う資格はない。

そのことだけは心にとめておいてほしい。


↓CYJに関心を持った方はこちら Climate Youth Japan ・HP https://climateyouthjapan7.wixsite.com/mysite ・Twitter@ClimateYouthJp https://mobile.twitter.com/ClimateYouthJp


*現在Twitterにて、 “私たちは環境・エネルギー政策を考えて投票します。” キャンペーンを行っています! 賛同いただける方はキャンペーンのツイートへのいいねやリツイート、ハッシュタグを付けての投稿をぜひお願いします!


*FacebookもTwitterも是非シェアして下さい! (Twitterにもまとめの画像を投稿してます。)


―――――マニフェストの出典ーーーーーー 自由民主党: ・政策パンフレット(概要): https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/…/20190721… ・総合政策集(詳細): https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/…/20190618…





国民民主党: ・新しい答え(概要):https://www.dpfp.or.jp/election2019/answers ・政策INDEX(詳細):https://www.dpfp.or.jp/election2019/policies


日本共産党:

・さらに詳しい選挙公約:http://www5.sdp.or.jp/election_sangiin_2019_detail#s16


社会民主党: ・選挙公約:http://www5.sdp.or.jp/election_sangiin_2019 ・さらに詳しい選挙公約:http://www5.sdp.or.jp/election_sangiin_2019_detail#s16


れいわ新選組:https://www.reiwa-shinsengumi.com/policy/ ―――――――――――――


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