CYJでは9月の連休を利用して、岡山県西粟倉村視察を行いました。本企画は、昨年から温めており、天候の問題やコロナウイルス蔓延状況などにより延期をしていたこともあったので、開催に至ったことを大変嬉しく思っています!
西粟倉村とは、環境モデル都市・SDGs未来都市にも選ばれている岡山県の一地域です。先進的な取り組みをしており、村民・役場・森林組合の三者協働による「百年の森林事業」を2009年に開始しました。西粟倉村について、詳しくはこちらから。
現地でのガイドは、CYJ OBであり弊団体の理事を務めた経験もある新荘直明氏にお引き受けいただきました。新荘氏は、さとのば大学にて西粟倉村での地域コーディネーターとして地域でのプログラム開発を行い、2020年からは教育コーディネーターとして、小中学校での授業支援にも携わっております。また、今年初めには一般社団法人Nestを登記し代表理事としてご活躍されています。(詳細はこちらから)
見学ツアーはは以下の行程で実施されました!
1日目
15:22 智頭駅着
16:30 あわくら温泉 元湯 着、(さとのば大学のマルシェ https://www.facebook.com/events/957998988023629)
→クラフトビールイベント参加
18:00 元湯のボイラーを見せていただく
夕食・入浴 @あわくら温泉 元湯
2日目
10:00 あわくら会館、地域熱供給など見学
12:00 昼食 @あわくら旬の里食堂、
13:00影石小見学
14:00 若杉天然林(途中の水力発電所も視察しながら)
16:00 智頭駅にて解散
1日目 元湯のボイラーを見せていただいた際の参加者感想
水力発電や薪ボイラーの設備を見たことがなかったのですが、実際に見ること、音や熱で感じることで、より身近に考えることが出来るようになりました。また、実際に設備を使われている方や西粟倉で生活している方と話すことはとても貴重な機会であり、地域の取り組みを考えていく上での良い学びとなりました。
なんと2日目は西粟倉村長とお話する機会もいただきました!以下参加者の声
西粟倉村では、実際の生の声がたくさん聞けたことも印象的でした。その中で、補助金をうまく活用している点が印象的でした。補助金の有効的な活用が「環境モデル都市」や「SDGs未来都市」に繋がっていることを現場視察を通じて学びました。また、西粟倉村の森林管理は、2019年4月から施行されている「森林経営管理制度」のモデルにもなっており、日本の森林管理を考える上で重要な場所になっています。他にも、村長さんのお話の中に「今の人口減少社会の中で生き残るためには、各自治体がそれぞれの役割を持つ必要がある」とおっしゃっていたことが物凄く興味深かったです。その言葉が西粟倉村の発展の原点だと感じました。
村長の他にも・・・
村のローカルベンチャーの方や村長さんの話の中に、いくつも「数字」が出てくるのが印象的でした。例を挙げると、「原木が4,960円/㎥なのに対して、加工後は11,000円/㎥」「3000万の投資で100人の新しい雇用」「7000万の税金投入は4000万の収入をもたらす」などです。村のあるべき姿、そしてロードマップが明確で共有されているからこそ、その結果を伴う取り組みが注目されているのです。この数字を聞くだけでもワクワクしますよね!
視察を以下のように総括したメンバーもおりました!!
人々が百年の森林と形容される豊かな自然を生活に取り入れ、共生しているという事実を目の当たりにすることができました。西粟倉村では森林にまつわる取組以外にも再生可能エネルギーの推進などが先進的に行われていますが、そうした活動を地域全体で支えるような雰囲気を感じることができました。また、これを他地域においても実践するにはどのような工夫が必要かなど、自身の考えを深めることができました。
ツアーの前に交流食事会を企画し、日頃なかなか会うことのできないメンバーとオフラインで親睦を深めることもできました。目的地が岡山県であったこともあり、食事会も関西地区や九州在住のメンバーが参加者の中心となりましたが、「全国どこを目指しても誰かしらCYJメンバーに会える!」というのは弊団体の強みです!
西粟倉村やさとのば大学に関心のある方はぜひチェックしてみてください!!
一般社団法人Nest FB https://www.facebook.com/nest.nishiawakura/
(執筆者: CYJ広報統括 藤縄聖菜)
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