4月の有識者懇談会を経て、政府が出した「パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略(仮称)(案)」。その戦略が世界の脱炭素社会の実現や今後の私たちの経済活動に大きく影響していくことを知っていますか?
2015年に採択されたパリ協定のもと、各国は2020年までのできるだけ早期に気候変動対策の長期戦略を国連に提出することとなっています。IPCCの1.5度報告書によると、世界の気温上昇は2℃未満では不十分であり、「1.5℃」を目指す必要があることを明らかにしました。またこの目標達成のためには、「2050年のCO2排出量を実質ゼロにする必要がある」ことが示されているんです。
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パブリックコメントとは…?
行政機関が重要な政策等を定めようとする場合に、あらかじめ政策等の案を公表して、その案について広く市民からご意見を募集し、意見を考慮した上で最終的な意思決定を行う手続きのこと
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この戦略案では私たち若者が安心して暮らせる社会が達成されないと私たちは危惧しています。
以下は私たちの意見の概要です。
①2050年に排出量 実質ゼロを目指す野心的な長期目標の策定
②バックキャスティング(未来のあるべき姿からの逆算)による政策策定
③石炭火力発電廃止の明記とロードマップ策定
④再生可能エネルギーの最大限の導入に向けた具体的数値目標の設定
⑤非連続なイノベーションの過度な重視が、既存の技術や政策的課題を十分に考慮せず、既存の問題を先送りにすることは看過できない。
⑥原子力発電所の再稼働および新設計画の見直し
⑦海外への持続可能な技術移転
⑧若者世代の長期戦略策定プロセスへの参画
⑨イベントを契機とする、SDGsの達成に向けた市民参加型の取り組みの推進
私たちの意見も参考にしながらパブリックコメントを出して、若い世代の声を届けましょう!
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