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執筆者の写真climateyouthjapan

COP26 Week 2 Day 2

本日は、COP26会場のグリーンゾーン(一般の方も入れるエリア)で行われている様々な展示の中から、派遣者がそれぞれ興味を持ったものを紹介していこうと思います!


<Kizashi>

私はグリーンゾーンで自社の再生可能エネルギー、特に風力発電について宣伝していたScottish Powerという企業を紹介し、イギリスのエネルギー事情について簡単に述べてみようと思います!Scottish Powerはスコットランドのグラスゴーに本社を置くエネルギー会社で、スペインの電力会社イベルドローラの子会社です。本社は泊まっているホテルの目の前にあります!



ここでイギリスのエネルギーミックスを見ていきましょう。2019年の報告では再生可能エネルギーは全体の14.4%と日本のエネルギーミックスと大差はないですが、英国政府は2002年にRenewables Obligation(RO)、2010年にFeed-in Tariff(FIT)、2015年にCfD(Contract for Difference)を導入し、再生可能エネルギーの普及を支援しています。また特徴として石炭の割合が3.3%と低く、石油への依存が39.7%と非常に高くなっていることも挙げられます。


一方で、2020年12月にはパリ協定に基づく英国の二酸化炭素排出量の国別削減目標(NDC)を2030年までに1990年比68%削減に引き上げると発表しました。

ただ、イギリス国内ではあまりに消費者のコスト負担が膨らみ、クリーン電力への補助に対して世論の支持が得られなくなり、また再生可能エネルギーへの補助の凍結、CfDの新たな契約を行えていないなど、それら数値目標は実現性があるのかは疑問です。欧州中心で議論が進んでいることを強くCOP26現地で感じながら、彼らの指導力も踏まえて日本は十分に議論し方針決定をする必要があるのだろうと感じました。


<Kohana>

続いて紹介するのは、COP26の公式パートナーカンパニーである唯一の日本企業、HITACHI。Green Zoneのブースやプレゼンには、かなりの人で賑わっており、日本の環境技術のポテンシャルを感じました。展覧会の中で特に気になった技術を2つ程紹介したいと思います。


・HOME CARBON OFFSET CHARGER

日常生活の中で電気を使う場面において、普段用いているコンセントにこの電力アダプターをつけるだけで、送られる電気が自動的に再生可能エネルギーとなるのです。カーボンオフセットが個人レベルで実現できる・見える化されている商品です。一人一人の暮らしにおけるネットゼロ生活の実現を支援してくれそうですね。


・Grid-eMotion Fleet

Grid-eMotion Fleetは、公共交通機関や商業施設等における、大規模な電気自動車の普及を可能にするソリューションです。この商品を用いた充電インフラストラクチャーは、限られたスペースにおける効率的な運用を可能にしているそうです。


・ 余談

octopus energy、First bus、HITACHIが共同で、COP26参加者やゲストの電気自動車に最新の急速充電器を無料で提供するサービスがありました。



<Megu>

最後に紹介するのは、世界的大企業であるMicrosoft。こちらもGreen Zoneにブースを構えていました。木やダンボールで作られた備品が多く、それぞれの素材がどのように調達され運ばれてくるかを厳選しているという、持続可能性へのこだわりが見えます。


・4つにカテゴライズされた取り組み


「Carbon(炭素)」

イギリスの象徴的ブランドのひとつであるRolls Royceとの協働が紹介されていました。


「Water(水)」

Anglian WaterはAIなどのシステムを活用して効率的な水の供給を目指しています。具体的には、2030年までにEast AngliaとHartlepoolの全土においてスマートメーターの運用を試みています。


「Waste(廃棄物)」

Recycleyeという企業のビジョンとして、自動化の技術やAI、ロボティクスを通じて廃棄物管理と地球上の資源管理をより効率的にするため、抜本的な改革を行なっていくことが述べられていました。


「Ecosystem(エコシステム)」

SSE Renewableは4GWもの陸上・洋上風力と水力発電により、英国のネットゼロへの道を支える企業です。



以上、現地からの展示紹介でした!!


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