6月6日に、青年環境NGO Climate Youth Japanは、「G20持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合に向けての若者世代からの提言書」を、城内実 環境副大臣に手交してきました。
この提言書は、6月15日、16日に長野県の軽井沢で行われた「持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合」に向け、G20の国々を含めた世界の30の国の若者の声をまとめ、今回の会議で集まるG20各国の環境大臣に対して若者世代からの提言を届けるために作ったものです。
私たちが手交した提言書はこちらからご覧になれます
この度の提言では、
特に、2.0℃目標ではなく1.5℃目標の達成を前提とすべきであることと、気候変動の影響が顕在化している地球にこれから先も住み続ける我々・若者の声を各国政府は真剣に受け止めるべきであることの2点を開口一番訴えました。
そして、G20各国が
紛糾する気候変動分野の議論において利害を調整し、議論を促進する解決策をより容易に見出す役割を持つ
経済および技術の分野で強い影響力を持つため、クリーンなエネルギーへの移行を可能にする解決策の提供を通じて、発展途上国を支援できる役割を持つ
ということを念頭に、提言書内で具体的な提案を盛り込んだ
①グリーン経済への移行
②使い捨てプラスチックの段階的廃止
③グローバルパートナーシップ
のそれぞれについて、強調したい点を以下のように簡潔に述べました。
①石炭への資金の流入を食い止めることと、企業や自治体が再生可能エネルギーの導入に踏み切るための政策的な後押しをG20各国政府から積極的に進めること
②プラスチックごみの輸出入に関する問題が深刻化する中、新たな輸出先の確保ではなくて、リデュースを促す政策と意識向上のための市民教育が重要であること
③SDGsにおいてすでに強調されているが、国際交渉においても分野横断的な議論が必要であるため、環境問題が主題でない交渉の場においても環境配慮の優先度を高く設定すること
発表を行ったメンバーの感想
与えられた時間内にすべてお伝えできるか不安でしたが、なんとか詰まらずに話し切ることができました。笑
城内副大臣は話し手である私の目とお渡しした資料を交互にご覧になりながら、私たちの声に真剣に耳を傾けてくださいました。
「皆さんのご指摘の通り、我々としても若い世代、皆さんのような方が中核となって、同世代の若い人たちの意識を高めていただきたいと思う。それは環境問題というのは、まさに皆さんの10年後20年後30年後の話だから、我々も頑張るが、若い世代の皆さんの危機意識をもっと広げてほしい。
また環境教育で意識を高めていきたい。レジ袋の有料化の動きにブレーキをかけるところもあるが、日本としても恥ずかしくない、各国の模範となるようにしていかないといけない。
また、脱炭素化に向けて、日本が各国から後ろ指さされないようにやっていかなければならない。課題は色々あるが、しっかりとイノベーションを行い、水素社会の実現、脱炭素に向けて課題をしっかり取り組んでいきたい。また、みなさんとも意見交換の場を設けたい。また、皆さんのほうから、どうすればもっと同じ世代の人たちの環境意識を上げられるかを考えていただきたい。今はインターネットなどもあるし、そういったものでつながりを作っていってほしい。」
というご意見をいただきました。
何らかの形で必ず各国大臣に提言書の内容を共有すると約束してくださり、CYJにとっても私個人にとっても非常に貴重な経験となりました。
とは言っても、私たちは制度として若者の政治参画が保障されることを目指しているので、こうした結果に一喜一憂することなく、これからも政治を監視し意見を発信し続けていきたいと思います。(松本)
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