先の4月20日、経済同友会企画の「未来選択会議」に、若者のプレゼンターとしてCYJのメンバーが出席しました。
未来選択会議は、社会の多様な分野の人々が集まって日本が直面している課題について
意見交換し、異なる視点を交えながら変革への機運を高めていく、という趣旨で始められた会議です。
今回は2021年の最重要課題として気候・エネルギー問題を扱い、将来世代の利益を考慮するための若者の声としてCYJとFrydaysForFutureをお招きいただきました。
テーマ「気候変動・エネルギー~カーボンニュートラルの実現に向けたエネルギーミックスのあり方」のもと、主に次の二つの点について意見が交わされました。
1) 再生可能エネルギーの導入拡大について(2030年・2050年)
2) 原子力発電、火力発電の今後の位置づけ
どちらも参加者の中で大きく意見が割れましたが、そのことによって各ステークホルダー間の考え方、重視するものの相違点が明確になり、今後の継続的な対話の必要性を確認できる場になったと感じています。
CYJからは、再エネ、原子力、火力すべてにおいて、現在の日本のエネルギー事情の倫理面・技術面を含めた多面性、複雑さが、若者が自発的に行動を起こそうとする際の障害となっていることを指摘しました。その上で、2030年以降、エネルギーの消費者としても供給者としても重要な担い手となっていく若者が、エネルギー問題に主体的に関わる動機を育むストーリーが必要だと述べました。
例えば海外ではアメリカの「サンライズ・ムーブメント」や20世紀前半のニューディール政策を模した「グリーン・ニューディール」など、若者が共感しやすい物語の形で気候変動対策が訴えられていますが、日本にはまだそのようなストーリーが多くありません。
日本の社会変革が成功した例として、明治維新や戦後復興がよく挙げられますが、日本の伝統、文化に根差した取り組みが、気候変動対策においても求められているのではないでしょうか。「ユースが社会の意思決定のプロセスに関わること」を重視するCYJの今後の課題として、考えてゆけたらと思います。
※当日の詳細は経済同友会のHP↓からご覧になれます。
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